出版書籍のご紹介「英語の綴りと発音 『混沌』へのアプローチ」

出版書籍のご紹介です!

『英語の綴りと発音』成田圭市

「綴りと発音の規則としてはphonicsがよく知られているが、教育現場で積極的に取り入れられているとは残念ながら言いがたい。その一つの理由として英語の綴りと発音には例外的なものが多すぎるという点が挙げられる。どれが例外でどれが原則かをいちいち確認しながら指導するよりは、手っ取り早く語を丸ごと覚えさせたほうが効率的というわけである。だが、本書で詳述するように、実際には例外的なものよりも原則に従っているものの方が圧倒的に多いのであり、英語学習者は、まず綴りと発音の規則的対応関係をしっかりと学んだ上で、個々の例外的な事象を個別に理解してゆくべきなのである。(中略)

まさにchaoticとしか言いようのない英語の綴りの実態を、出来る限り網羅的に浮き彫りにしようとした試みである。多くの例を挙げて規則性と例外とを解明することを目指しながら、英語の綴りのほぼ全ての可能性を包括的に扱うという点、および、“The Chaos”という詩を綴りと発音の解説の題材にしているという点で類書がないと自負している。」

はしがきから抜粋