本棚は奥行きのある知的な壁紙。背表紙に暮らしの質を語らせるのはインテリアの極意です

オーダーで作った壁面本棚をバックにゆったりと座り、珈琲カップを傾ける。モデルルームのようなツルピカに綺麗なリビングでくつろぐよりも、ずいぶん奥行きのある知的な雰囲気です。大げさではなく人生の厚みまでをも感じられます。そんな生活を目指してみませんか?近年では、背表紙の省略された使い捨てのような雑誌や、電子書籍などが横行していて、背表紙の施された本を手にする人は減っているのかもしれません。しかし一方で、リサイクル本が安価で手に入ったり、部屋に平置きしているだけで絵になる、デザインの優れた書籍も発売されています。日々の小さな心掛けで本棚を次第に充実させていくことにより、どこにもない、あなたの好みの凝縮された素晴らしい本棚という壁の一角が創造されるのです。1冊の本を手に入れる時にほんの少しだけ、「部屋を創る素材のひとつ」であることを意識するだけで、あなたの部屋は変わっていきます。そして背表紙は語る。あなたの世界の一角を、目指す理想の人生を、あなたの生活の質を。訪れた方との会話のきっかけに、場繋ぎに、貸し借りによるコミュニケーションのはじまりに、電子書籍では手に入らない確かな価値です。積み上げてきた本が醸し出す雰囲気そのものがすばらしいインテリアです。もう一度、本が持つ多様な価値を意識してみようではありませんか。