大型の本棚を高崎のオーダー収納専門店で作ってもらいました。一冊一冊の本は自分自身の細胞です。本棚は自分自身を明示しているもうひとつの身体かもしれません。本棚には限りがあるので成長とともに手放す本もあるでしょう。そんな新陳代謝を行う面も現実と似ています。
かつて本棚は第二の頭脳とも言われていました。ネット環境が充実している現在、そんな言葉は過去のように思えます。しかし果たしてそうでしょうか。たしかにネットの情報量は莫大です。ですが大部分は自分にとって関係のない情報ばかりです。私たちはときおり激しい情報のうずに巻き込まれ、自分を見失いそうになります。
自分自身が拡散していくように感じられるとき、本棚に並んだ本は自分がどういう人物であるかを思い出させてくれます。本はただの情報ではありません。表紙の手ざわりや装丁の飾り文字などからなにかを与えてくれます。
それはインスピレーションと言い切ってしまえるなにかです。一見、ささやかに思える本棚でも所蔵している冊数以上の情報を得ているのではないでしょうか。自分が選んだ一冊の本からはきっとさまざまな贈り物があるはずです。
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