あなたはマルセルプルーストの小説を読んだことがあるでしょうか?私が群馬で作ってもらったオーダーメイド家具の本棚にはプルーストの本が並んでいます。
マルセルプルーストを知らない。という人も多いでしょう。「失われた時を求めて」が彼の代表作です。私がマルセルプルーストと出会ったのは、20歳くらいの頃。当時読んでみた印象は、「一文がやたらと長い。」「長すぎて何を言っているのかよくわからない。」「だけど、こんな長い一文を、文法のあやまりもなく、書くことができるなんてスゴイテクニックだ!」といったあたりです。
実際、20歳当時の私は、彼の「失われた時を求めて」を読んでみても、何がなんだかさっぱりわかりませんでした。何がなんだかわからないので、章の最後の一文を読んでみて、「ちぇっ。こんなくだらねえ女にムダな時間を費やしちまった。」と書いてあったので、「ああ。この人はムダな時間を費やしたんだな。」と思ったくらいです。
ですが、今読んでみても、わかるマルセルプルーストの文法力の強さ。そして文のまろやかさ。グッドです。