お気に入りの書籍は空想への無限の扉

インターネットが広く普及し、書籍の形態も電子書籍へと変わりタブレットや携帯でも本が読める時代へと変わってきました。もちろん、この傾向は全世界で広まっています。その一方で、読書時間世界第1位のイギリスでは、やはり昔ながらのブック(書籍)のほうが根強い人気があるようです。

我が家の場合、残念ながら外国映画に出てくるような立派な書斎も、本棚も、膨大な書籍数もありませんが、家族一人ひとりがお気に入りの書籍を各自の本棚に保管しておき、いつでも取り出して読めるようにしています。もともと夫婦ともに本が好きでしたので、自然とこの各自保管の方法が我が家のルールになってしまいました。子供が生まれると、小さい時から自分で管理できるようにオープンな本棚をプラスしたところ、とても合っていたようです。もちろん家族と過ごす時間も大切ですが、個人の時間も大切です。とくに、書籍が身近にあると、その表紙を開くだけ、ページをめくるだけで現実から離れて本の世界へと入っていくことができます。いわば、「空想への無限の扉」とでも言えるでしょう。

書籍を手に取り読んでいくことは、ただ「読む」だけではなく、歴史や知識を深め、そこに込められた人の情緒のひだを豊かに感じることができる貴重な時間となります。紙に印字された1文字1文字を通して、先人たちが記してきた文芸術に対してレスペクトを感じずにはいられません。書籍は人が生きる上での「うるおい」となるはずです。