デザイン書籍の紹介 「倉俣史朗読本」

PR|壁一面の本棚|

日本を代表する、というか数えるほどしかいない世界に認められたデザイナーである、故・倉俣史朗氏の新しい本が出ていました。

グラフィックデザイナー以外でかなり影響を受けた一人で、インテリア・プロダクトを中心に独自の世界を築き上げた唯一無二の人です。

行きたいのに行けなかった、一昨年に21_21 DESIGN SIGHTで開催された「倉俣史朗とエットレ・ソットサス」展の関連プログラムを再編集した本です。
これでその時のトークショーや生前の対談やインタビューも読むことができるようなので、これは是非読んでみたいですね。
過去の図録や本も2冊所有していますが、インタビューとかはなかったので凄く気になります。

高校生の時に同時期に活躍していたソットサスの家具を通じて知り、その建築物等を一目見たいと思った大学生の時には、かなりの数がなくなってしまっていました。それでも福岡のホテルに泊まりに行ったり、似つかわしくない秋葉原のオシャレなカフェに行ったり(ビル火災で直後に消失)、友人の結婚式(三次会)の場所を個人的な要望で静岡のバーにしてもらったりと、いくつか実際に見られたのは幸運でした。

その儚くも浮遊感あるデザインは、ひとつの理想として今もリスペクトし続けています。

その世界観に、この本がきっかけになって触れる人が増えればうれしいですね。