バス通勤のおかげで文庫本が好きになりました

大人になってから、文庫本が好きになりました。四十分かけてバス通勤をしていたことがあり、バスの中で、退屈しのぎに読み始めたのがきっかけです。
最初の頃に読んでいたのは、欧米の少女小説や童話、神話などです。十代の頃に「本はつまらないもの」だと思い込んでいたのですが、本当はそれらの名作を読まずに過ごしてきたことが、ずっと心残りだったのです。

子供向けの絵本などで親しんだ作品でも、文庫本で原作を読むと、印象が全く変わります。文庫本には、アニメのように目に見える華やかさは、ありません。けれども名作と呼ばれる物語の原作には、ダイジェスト版には無い、味わい深さがあります。小説は、作家の心の記録なのかもしれません。それは現代の本でも、古典的な作品でも同じことなのだと気が付きました。

最初に好きになった本は、その後の好みに大きな影響を与えていると思います。
本の面白さに目覚めてから、図書館で色々な本を借りて読むようになりました。ゆくゆくは自宅にオーダーメイド家具の大きな本棚を購入出来たらなと思っています。

ミステリーや話題になっている本なども読みます。それでもやはり、最も好きな物語のジャンルは神話や童話などです。