弱くなりました…

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弱くなりました…

ベルギーを代表する画家ポール・デルボーの展覧会に行って来ました。

場所は岡崎市美術博物館(マインドスケープ・ミュージアム)。この美術館は市街地から東にそれた岡崎市中央総合公園内の小高い丘の上にあります。愛知県内では割と規模の大きいガラス張りの建築物です。最近知ったのですが建築当初はさらに大きな建物になる予定だったようです。バブル崩壊後財政的に困難ということで、本来所蔵庫になる予定の場所が美術館本体になったらしいです。たぶん隣のレストラン「セレーノ」とガラス張りの建物の間にどどーんと大きい建物を造る予定だったのではないでしょうか。設計は栗生 明氏。美術館入り口反対側はこの辺は良質な石が採れるとあって御影石がふんだんに使ってあります。また恩賜苑という池も設けられており、周りを散策する事も出来るようなコースが作ってあります。
さてポールデルボーの単独の展覧会は珍しいなと思って今回見に行ったのですが
デルボーというと古代ギリシャ風建物、静止画のような同じ雰囲気の女性、鉄道、静寂、幻想的、夜、などの単語が浮かぶのですがちょっと不思議な魅力的な作品が今回100点以上展示されています。個人的にはグリーティングカードのシリーズや割と代表的な雰囲気の油彩画「エペソスの集いⅡ」や水彩画などがよかったですね。両親の反対による恋人タムとの破局以降作風がかなり変わったように思うのですが、ここから似たような女性が絵に何度も登場します。ポールデルボーは、彼の母と妻のタムに影響を受けた作品を数多く残しています。20年後タムと再会し今度は結婚。そしてタムの死をきっかけに92歳で絵を描くのをやめます。今回半数以上が日本初公開ということでなかなかおすすめの展覧会です。名古屋からドライブがてら行くには丁度いい距離じゃないでしょうか。